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2021/10/13 18:15:48

いつやるか?今でしょ!

こんにちは、林修ではありません、第2ICTソリューション本部のM.Cです。
お客様先に常駐し、日々SAP独自のプログラミング言語ABAPを使って、SAP ERPシステム保守と開発を行っています。
この「いつやるか?今でしょ!」の名フレーズをなぜ今回のブログのテーマとしたのか、またSAPに少しでも興味のある方、そして私のような「後でやる」ことが得意な方はこの記事をスキップせず、是非お読みいただければと思います。

経済産業省が2018年に「DXレポート」で「2025年の崖」を示し注目を集めました。その一方で、インメモリデータベースを採用したSAP S/4HANA(SAP S/4HANA - Wikipedia)の登場により、約2,000社の日本企業がSAP ERP ECC 6.0を導入しはじめました。
このSAP ERP ECC 6.0を含むSAP Business Suite 7の保守サポート期限(2025年から2027年に延長)も、いわゆる「SAPの2025年問題(2027年問題)」として「2025年の崖」の要素の一つとされてきました。



しかし、SAPのユーザーグループを対象にしたアンケートによると、2020年までにSAP S/4HANAに移行する予定の企業は僅か3%程度とのことです。残りの97%の企業はいつ行うのでしょうか。
まさに、「いつやるか?今でしょ!」状態です。中には、移行せずにSAPをやめることを考えている企業もあるのが現状です。
我々エンジニアの立場から見ればこの移行は推進すべきだと思いますが、S/4HANAへ移行するにせよ他のERP製品に移行するにせよ、求められるのは現行利用しているSAPのコンサルタントをはじめ、SAPエンジニアやABAPプログラマとなります。
特に日本の企業はアドオン開発した機能が多いため、これらも含めて移行を考える必要があります。そのため、大幅にエンジニアが不足しているのが現状です。人材不足と通り越し、「人材の枯渇」と言っても言い過ぎではありません。



なお、アドオンプログラムについてはS/4HANAへの移行のネックともなっています。S/4HANAでは標準機能が大きく変わり、多数の標準テーブルが廃止になっています。それに伴い、既存の大量のアドオンプログラムの移行可否の調査、改修と検証対応が数多く発生しています。



私はABAPプログラマとして、今後、様々な難関を突破しなければならないと思っています。
そのための新しいシステムの理解、また新しい技術の習得も「いつやるか?今でしょ!」の状態です。2027年はすぐそこまで来ています。
SAP技術者の皆さん、SAPを勉強したい皆さん、SAPの世界シェア、アドオン開発のニーズは将来的にみてもまだまだ多く、とても有望だといえます!共に学び、この「2025年の壁」を乗り越えてまいりましょう!


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