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東洋システム外観

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2022/06/02 13:10:42

シニア転職で考えたこと

こんにちは。第3 ICTソリューション本部所属のY.H.です。
東洋システムに勤務して、3年目となるシニア世代のSEです。
3年前までは、外資系の大手IT会社の日本法人にて、新卒で入社してから丁度30年間勤務していました。東洋システムへは、いわゆる同一業界からの転職組での、中途採用の1人となります。
前職の外資系会社での記憶をたどると同時に、東洋システムへ転職し現在に至るまでを振り返り、印象深かったことやこれまでの記憶とこれからの展望・期待を書かせていただきます。

■外資系のIT会社への新卒入社
こちらの会社へは、学生時代(学部4年~修士2年まで)からの研究分野である、音声認識を継続して研究活動したく、基礎研究所での研究員として採用に至りました。以後、新卒入社から5年間ほど、音声関連(音声認識/音声合成)の研究と製品開発に従事しました。
入社当初は、その立派な研究所社屋と、1人あたりの余裕あるオフィススペース取りに、心浮かれて勤めていた記憶があります。
また、音声処理のアルゴリズムを考案するのも面白く、当時、多くはC言語でのプログラミングによりアプリケーション化を実現させていました。研究活動と合わせて、プログラマーとしての天職感も感じていた頃でした。

■挫折と社内転身
大きな期待感を持って入社したこの基礎研究所ですが、入社数年後から次第に雲行きが怪しくなってきました。しだいに研究所として自分が持つイメージとの乖離を感じるようになってきました。
その理由は、IT会社自体の会社業績が下降してきたために、研究所のベースファンド(運営予算)が年々減額されてきたことが大きな要因であったと感じています。研究活動も重要だが、研究成果を製品化することも重要視され、自チーム内の製品化活動が十分でない場合は、本来自分の本業ではない他研究チームの製品化の手伝いをするようになりました。
その中で、システムを商品化し、会社の収益活動に協力するのであれば、もっとお客様の顔が見え、自分でシステム設計をして、営業支援活動をしたいと思うようになり、丁度その社内リクルートの話もあって、その募集に応募して、社内のマーケティング部門に異動しました。

■システムSEとして
社内異動先のそのマーケティング部門は、いわゆるコールセンターシステム(電話交換機、固定電話機、CTIサーバー、CTIアプリケーション、自動音声応答装置(IVR)、DBサーバー、ネットワーク機器等)をお客様にご提案し、そのシステム構築を、要件定義~システム展開まで、場合によってはシステム保守まで提供している部門でした。もちろん研究員からいきなり、このようなシステムSEが務まる訳ではないので、このマーケティング部門のソリューション開発活動と並行して、約半年間、社内SEスクールに通いました。
こちらの外資系IT会社ですが、会社業績にも拘らず、まだまだ社員育成には手厚い時代でしたので、このスクールでは、みっちりとSEたるを叩き込まれました。スクール卒業後のハンズオンとしてのSE活動数年間が、今の自分のシステムSEとしての土台が形成された、とても重要な時期でもありました。
この部門でのお客様は、銀行・保険系の金融業のお客様が多く、日本の大手金融関係のお客様のコールセンターシステム構築に、多く携わることになりました。そして自分が一部設計した大きなシステムが、サービス稼働し始める瞬間の大きな感動を、何度か味わう機会を与えてくれました。

■大会社での節目で考えたこと
こちらの外資系IT会社は、日本法人とはいえ、多い時には日本国内に社員を数万人も抱える大会社でした。異動先のマーケティング部門も、その部門名称を何度も変更しましたが、同職務も20年以上継続して行っていました。
今では同僚も自分と同様、シニア世代となり、若い新入社員がほとんど見当たらない、所属部門も古い会社組織となってしまいました。しだいに同僚の中から、他社へ転職する者が現れはじめ、自分もしだいに転職について考えるようになりました。
そしてついに、その外資系ITの勤続30年の節目で、心機一転、転職する決意をしました。

■転職にあたって重要視したこと
一般に、転職の方法として、縁故をたどった会社への転職と、同一業界での一般公募(ハローワークや転職エージェント)への応募の2種類の方法があると思います。自分が選択した転職方法は、その後者で、そのときの自分の経験・スキルや人柄をアピールし、どの程度の評価をいただけるのか純粋に興味があったのもこちらの方法を選んだ理由の一つです。
転職先を選ぶにあたって、自分が重要視したのは、今度は比較的こじんまりした会社で、全社員とは言えなくとも、社長までのマネジメント層の方々の顔がよく見えること、あと、同僚に若い世代がいて、これまでの自分の経験等を伝授できる環境があることの2点でした。

■東洋システムへの転職が決まって
転職活動の結果、複数社から内定をいただきましたが、その中から、転職先として東洋システムを選びました。その決め手は、自宅から比較的近い勤務先の提示があったこと、採用面接で社長面談の機会を用意してくれた唯一の会社であったこと、あと細かいですが、計2回の採用面接の交通費を都度全額支給してくれた唯一の会社であったことです。
2番目の社長面接では、入社後に職場上司になる予定の社員のご紹介と、職務内容のご説明があり、丁寧に対応いただいた社長の姿勢に感激したのを覚えています。また3番目の交通費支給は、なぜか他社への就職活動時には交通費が全く支給されなかったのですが、この東洋システムは、社員への細かな気配りができる会社と映りました。
そして、想定給与が一番高かった訳ではありませんが、最初に内定をいただいた、東洋システムに、気持ちよく入社同意書を届けることになりました。

そして東洋システムに入社して、今年で3年目となりました。1年半前から、ある生保のお客様のプロジェクトで、PMOとしてプロジェクト支援をする仕事をしています。PMOは、過去に担当した数々のシステム構築プロジェクトでの経験を生かすことができ、現在の自分に合った仕事の1つと認識しています。
この4月より、東洋システムにてGL(グループリーダー職)を拝命し、転職して実現したかった、担当チーム内の若い世代の方々の育成も手掛け始めています。自分の経験・スキルがお客様にも評価され、会社業績に繋がることはもちろん大きな目標ですが、チーム内の若い力へ役立てることも、自分の目標の1つとしています。
改めて気を引き締めて、この3年目を迎え、担当チームへの成長支援に、まい進していく所存です。